Days
short
story
0526
ティキとラビ
どうしても我慢できなくて、どうしても歯止めがきかなくて、心から競り上がってきている気持ちを遠慮なく吐き出してしまう。
子供じゃないんだから第三者的に冷静になっている自分がいる反面、嫉妬心を制限できないもう一人の自分。
「バカティキ!もういい!」
逃げようとすると、いつも手首を捕まれて、背中から抱き締められて、なだめられて。
本当はわかっているんだ。全然何もよくなくて。
引きとめられることがわかっているから。
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