『あなたはあなたの嫁を一生愛し続けると誓いますか?』


南沢「誓います。」


『あなたはあなたの婿を一生愛し続けると誓いますか?』


倉間「誓い…って、ちょっ待って待ってえっちょっとなにこれ」


松風「お似合いですよっ先輩達!!!」


霧野「幸せになれよ」


倉間「いや、ちょっ待ってってこれなんなの」


『では次は二人の愛の口づけをー』


南沢「倉間、ついに結ばれるな。」


倉間「いや、待ってくださいって待ってなにこの中途半端な結婚式なにこの変な衣装」


南沢「よく似合ってるぞ、ウェディングドレス。」


倉間「誰だこれ着せたやつっ!蛇の餌にしてやる」


三国「晴れ舞台にうってつけだと思ったんだが…」


倉間「えっまさかの」


南沢「みんな祝福してくれてるんだぜ…?俺達の結婚を…俺達の愛をさ。」


倉間「南沢先輩…」


南沢「じゃあ、誓いのキs」


倉間「とりあえずこうなった経緯を話してくれなかったらあんたの前髪抜きますよ。ファサッてするためだけに存在する髪抹消しますよ。」


南沢「いたいたいたいいたい!!ちょっもう二、三本抜けた音した!!話すからやめてえええ」


倉間「…」


南沢「昨日俺は夢を見た…」







神「南沢、南沢篤志。」


南沢「あ、あなたは…」


神「神様からのお告げだ。」


南沢「しん様…?」


神「しん様じゃない、かみ様って呼んでくれ。トラウマが甦る。」


南沢「あ、ああすいません」


神「すぐにお前は―――








南沢「カマセ・ド・チビと結婚しなければならないと。」


倉間「どんな夢だよそれ!!というかふざけんなその名前!!氏ね、爆発しろその神様!!」


神童「はっくしょん!!」


倉間「お前かああああああ」


神童「むしゃくしゃしたからやった。」


倉間「犯行動機はせめて20字以上。」


神童「南沢先輩ウザいので倉間に押し付けようと思った。」


倉間「なるほど理解。」


南沢「待って、なんで?俺別に神童が嫌がるようなことしてないって」


神童「なんかあなたの存在そのものがドロドロしてるので。」


南沢「存在そのものが嫌がられてるよ泣きたい俺」


速水「ドン☆マイ」


南沢「……」


『では、次は結婚指輪の交換です。』


倉間「ずっと思ってたけどこのナレーション誰なんすか。」


南沢「久遠監督。」


倉間「えっ」


南沢「倉間、早く手を出せ。指輪。」


倉間「待ってなにこれまさか先生方も認めちゃってんすかうそおおおおお」



音無「ああ、ついに二人は結ばれるのね…ロマンチック!」


鬼道「ああ、そうだな」


音無「私もいつかは木暮くんと…なんてね!」


鬼道「だめだあああああああああああああああ」



倉間「え、なんで?なんで先生方とめないの?」


松風「ああ、今日から倉間先輩じゃなくなるんですね…ちょっと寂しいな」


南沢「今日からはカマセ・ド・チビ・南沢だからな。」


倉間「どこの国の名前だよそれ!せめて日本語にしてくれ」


南沢「じゃあ南沢鬼太郎」


倉間「そう言われると思いましたよ。とりあえず殴っていいですか。」


南沢「やだっドメスティックバイオレンス?」


倉間「違うっ!つかキモい!なんかキモい!」


速水「ドン☆マイ」


南沢「…今日元気だな、速水…」




神童「で、式は終わったわけだが二人は今からどうするんだ?」


霧野「俺と神童の結婚式。」


南・神「黙れ霧野。」


浜野「釣り大会しよー」


南沢「却下。」


円堂「サッカーや」


南沢「もう読めてますよ却下。」


円堂「ヤろうぜ!」


南沢「あっいいなそれ。なあ、倉間」


倉間「いやああああああああああ」


南沢「いっつも自分から誘ってくるくせにな(ニヤッ)」


倉間「こっ…ここは公衆の面前…」


南沢「そんなの海の広さに比べりゃちっぽけなことさ」


倉間「ちっさくない!!」


霧野「倉間の背の高さに比べりゃ」


倉間「おおきなことって言ったら殺すからな?畜生もうわかってるよおおお」
南沢「よし…とりあえずヤるか…」


倉間「みっ…みなみさわさん…?やめっ…」




アッ――――――






チュンチュン



倉間「…やめて…みな…さわ……………ん?」



倉間「…あれ、夢?」



南沢「倉間!」


倉間「ちょっ、なに勝手に部屋に入ってきてんすか」


南沢「この占いによれば…今日俺達が結婚すると幸せになれるらしいぜ…?」





倉間「いやああああああああああああああああry」





『結婚はよく考えてから』






純白なこころ/みづきさんから




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