昨日の光景はどうやら中2の俺には刺激が強かったようだ。そりゃ俺ももう思春期ってやつだから、そういう事に興味が無いことは無い。けれど現実は厳しいというかなんというか、何か込み上げてくるものがあった。
それから南沢さんへの嫌悪感と行為を覗いてしまったという罪悪感。南沢さんの悪い噂は沢山聞いたことがあったけれど、そんなまさか、中3でもうヤッてるなんて信じられないと軽く流していたが本当だったなんて。

「っ、」

俺は自動ドアの前で、部室に入るのを躊躇していた。するとジャリと背後で足音がして振り返って見た人物に思わず頬をひきつらせた。

「…南沢、さん」
「入るか入んないのかどっちかにしろよ」

ばっとドアの前から退くと、南沢さんは部室の中へと入っていった。はぁ…と大きな溜め息をひとつ吐いて、俺も続いて中に入った。







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