DFF | ナノ




 あぁ、死んじゃうんだ。

 意外と冷静に考えられた。






 消えたら元の世界に帰るのかな?あれ、よくわかんなくなってきた…。







 頭がぼぅっとして、何も考えられない。







 あぁ、最期にティーダに会いたかったな。戻ってくる前にこうなっちゃうなんて、ツイてないなぁ…。






 言いたいこともあったのにな。やりたいことも、たくさんあったのにな。

 あの太陽みたいな笑顔、まだ見ていたかったな。







「どうしよう……怖いよ…」

 もう、会えなくなること。

 声が聞けなくなること。

 好きって、伝えられなくなること。







 あぁ、意識が朦朧としてきた…。







《何やってるんスか〜?早くしないと置いてくッスよ〜!》






《好きって、言っても…いいッスか…?》






《よし、じゃあ笑顔の練習するか!!》






「そうだね…こういう時こそ、やらなくっちゃ…」







 ――――――さよなら、ティーダ。








 私は先に失礼します。









 もしまた会えたら―――――








 また好きになっても、いいですか?










(死んでも変わらず、貴方が好き)




--------------
雪華様から花言葉をお借りしてみました。
ありがとうございました。