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※例にもよって夢主琉華とトキヤのペア。
トキヤの心の声が全開。



「……よし、出来た」

「ん?何が出来たのですか?」

「じゃーん、トキヤです」

「これは……。自分で言うのもおかしな話ですが、似ています」

「似てる?やった!トキヤに褒められるとなんか嬉しい。あ、そうだ。トキヤも私描いてみてよ」

「私が君を…?」

「うん」

「……分かりました。但し、少し時間をいただきますが……構いませんか?」

「大丈夫。じゃあ、はい。紙とシャーペンと消しゴム」

「ありがとう。では……」
(……つい受け取ってしまいましたが、さて、どうしましょうか。この前の音也の反応からすると私の絵は壊滅的。ましてや琉華を描くなんて……猫だの何だのとは訳が違います。失敗は許されない)

「…?」

「……」

「トキヤ、大丈夫?」

「何が、大丈夫なんですか?」

「すごい顔が強ばってるし、手も震えてるから…。あ、面倒だったら棒人間でもいいよ」

「それは出来ません!君を棒人間で描くなど、そんなこと出来るはずがない。君は私の大切な恋人ですから、ちゃんと気持ちを込めて描きたいのです」

「ありがとう。でも、無理しなくてもいいからね?」

「ありがとうございます」




お絵描きしようか

(……)
(…トキヤ、)
(何です?)
(もう30分経ってるけど…)
(なっ…!)




パートナーの琉華を完璧に描きたいけど画力ゼロだからなかなか描けないトキヤ。
琉華はまだ彼の絵心のなさを知らない。








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