なんて悪循環。
笑い話にも出来ない。苦しくて辛くて痛くて。毎日がこんなに息苦しいとは思わなかった。
全て、全て全て、無くなったらどれだけ気が楽になるのだろうか。
エアリスが好きなのだと、クラウドは言う。
ザックスが好きなのだと、エアリスは言う。
私は、クラウドが好きだと誰にも言えていなかった。
上辺は仲良しな4人。クラウドとザックス、エアリスと私の関係もさることながら、4人ぐるみでも仲がいい。
でも、その下で複雑に絡み合う気持ちの糸。
その糸の先には、どんな未来があるだろう。
「ライナ!」
呼び止められて振り向けば、クラウドがこちらへやってくるのが見えた。少し先にバイクが停めてある。仕事の途中なのだろうか。
どことなく緩んでいる口元で、私は全てを察した。
渡したのかな。
「エアリス、あのプレゼント喜んでくれたの?」
「ああ。あんたが選ぶのを手伝ってくれたおかげだな」
「いやいや、女子として好みそうなのをちょっとアドバイスしただけだよ」
いや、それでも助かった。ありがとう。
嬉しいはずの言葉は、胸に冷たく残る。クラウドが好きなのに、こんなに好きなのに、当の彼は私なんか眼中にない。恋愛対象外だ。
でも、普段は笑わない彼の笑顔が見られるならば。そう考えて結局自らを断崖絶壁まで追いやってしまう。
嫌だが、どうにも出来ない問題だった。
クラウドの笑顔が、大好きだったから。
「本当にありがとうな。いつも助けてもらってばかりで申し訳ないんだが」
「ううん、気にしないで。クラウドの為だもん」
嘘吐き。そうやって虚を突いてくれたらどれだけ幸せなことか。
でもあなたはそれをすることなく、また静かに微笑んだ。私を見つめながらも、私の瞳の先にエアリスを見据えて。
ねえ、私……クラウドのこと本当に好きなの。大好きなの。気付いてよ、クラウド……。
思っても言えない私は、今日も友達の仮面を張り付けて笑う。
過多想い
(苦しくて、息すら出来ないよ)
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ナナセさんとのぱくりあおう企画第二弾です。また7で書いてしまった。ザックス、エアリス生きてて現パロみたいな。
やっぱりナナセさんには敵わないです。ぐだって終わってしまった私どうしたらよいのやら。
とにかく、ありがとうねー!
Thanks!!:Nanase(*^_^*)
title:ごめんねママ様