ff7ac | ナノ




-----after story





「そういえばさ」
「何だ?」


 ある日の閉店後のセブンスヘブン。ライナとクラウドはカウンター席に並んで座りながら雑談していた。
 あれ以来2人はこうして話し、帰りはもちろんクラウドが送っていた。


「実はね、私あの日が初めてだったんだよね…キスってやつ…」
「…それ、本当か?」
「うん。私、20年の人生の中でつき合っててここまで発展したことなかったから」
「…そうか」


 その時のクラウドは、どこか嬉しそうで。


「…もう一回、するか」
「今日はダメ」


 だってクラウド、お酒飲んじゃって絶対酔ってるし。なんか、悪戯に笑ってるし。


「また今度」
「…意地悪だな」


 拗ねた。
 でもそんなクラウドも、嫌いじゃない。




*Fin*