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 追いかけっこ
「文次郎ー!どこだー!?」

小平太はふわふわと髪の毛を跳ねさせて、屋根の上を飛ぶように走っていた。

「ここだ」

向かい会うように目の前に現れれば、一瞬驚いたように目を見開き、直ぐに騒ぎ立てた。

「もんじ!予算!」

「上げられねぇって言ってんだろうが!」

低学年を使ってまで予算が欲しいのかとため息を吐く。

「う゛ー…体力勝負だ!」

小平太は構えの姿勢を取るが、その拳を潜り抜け間合いを詰めた。

唇を掠め取り、直ぐに離れる。

「捕まえられるもんなら、やってみな」

ヒラヒラと背中を見せて手を振り、屋根から飛び降りた。食堂の裏にでも隠れるか。

その後真っ赤になった小平太は数分間動けず、これ以上続けていたら何をされるか分からないと追跡を諦めざるを得なかった。

結局、きり丸の知恵で見付け出せたんだけど、食券三枚は伊作にでも貰おうかな。



終わり


***

『難攻不落』の水無月大和さんから相互記念に頂きました小話でした。
第17期42話の番外編ですね♪
この回は文こへ布教者の運命話だったので、こうして小話にして頂けて感動しましたっ!!

やはり小平太よりも一枚上手の文次郎、格好良いデス。
いなくなったと思ったら出てくる、の繰り返しをする文次郎さんに全俺が萌え悶えましたーっ。
また口付けじゃなくて唇を掠めるって常習犯が美味しいですな(^O^)/
赤面こへ可愛い〜vv

この度は相互&素敵な小説を有難うございましたっ!!
これからも宜しくお願いします〜(^O^)/



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