メランコリニストの日常 | ナノ
八熊さん
「はよー、上木」
「おはよう」
「今日何あんだっけ」
「時間割見れば?」
「面倒くさい」

ガタ、と椅子を引いて座れば上木は時間割の表を見せてくれた。
ありがと、と言って見れば一時間目は国語。
めんどくせ、と呟いて不杖に伏せれば頭をしばかれた。

「誰」
「俺ダニ!おはよ、なまえ」
「はよ、寝る」
「ヒョウ、やめたげなよ」
「えー?だってなまえ寝るじゃん」
「うるっせぇ。」

口悪く呟けばホラ言ったじゃん!と不破が上木にプリプリ怒っていた。
それすら煩くて無理やり口を塞げば大人しくなった。
だったら最初から静かにしろよ。

「ふける」
「授業、受けないの?」
「ん、」
「昼は一緒に食うべ!」
「分かった。じゃね」

短く返事を返して片手をゆらりと挙げれば二人も返してくれた。
女子の視線がうざいな、とか思いながら老化を歩いてたら人にぶつかった。
相手を見れば2年の八熊さんだった。

「すんません」
「あ?あぁ、気にすんな」
「じゃ、」
「待て。お前不破がどのクラスか知ってるか?」
「あっこ…です」
「そうか、悪いな。…お前、名前は?」
「相馬…もういーっすか」
「相馬、な。最後にメアド教えろ」
「あい、ケータイ渡すんで勝手に入れといて下さい」
「入れ終わったらどうすりゃいーんだよ」
「不破か上木に渡しといて…ください」

なんだよもう、しつこいな。
早く寝たい、と思いながら目を擦れば分かった、ありがとうと言って不破のとこに行った。
それを見送って私は保健室に向かった。
なんだっつーの。


なんか出逢った