!ちょっぴり汚い(?)
私ね、思うわけよ。 俺が死んだら俺のことは忘れて、もっといい人見つけて幸せになれよ、なんて無理に決まってるだろう馬鹿野郎って。 もっといい人とかいるわけないじゃんって言うかそんなこと言うくらいなら死んでやるなよみたいな。 まぁそりゃ人間誰しも好き好んで死ぬ訳じゃないだろうし、複雑な理由があって死ぬんだろうけどそんなん世界中見回せばどこにだっているようなもんじゃん。 世の中には自分よりもっともっと辛くて苦しくてしんどくて哀しくて、それでいて寂しい人がいるんだから頑張ろうとか思えないのかな。 というか俺が死んだら、とかまずifの話で飛躍しすぎだと思うんだよね。 俺が死んだらって何よ。お前が死ぬまで私達一緒だと思ってるわけ?みたいな。 いやだて、人間いつ別れがくるかも分かんないしそれにいつ心が離れるかも分からないんだからもっと近い未来の話をしたりだとかすればいいのにさ。 というか俺が(略)って言う人ってただ単に忘れないで居てほしいってだけだよね。 俺が死んだら(略)って言えば皆、というかアイツは俺以外を見ないでいてくれるし俺だけを一生涯愛するって言ってくれる。だから俺は俺が(略)と問うんだ。どう?違うかな? 人間誰しも必要とされたいが為に精一杯生きて、笑って泣いて、遊んで、喧嘩して、仲直りして、慰めあって励ましあって手を繋いでキスしてセックスするんだよね。 愚かというか滑稽というか。まぁそんなのどうでもいいんだけどさ。 とりあえず私はそんな私達が嫌いで嫌いで仕方なくてだけど私は大好きで大好きで愛してるわけですよ。
意味、分かる?
「とりあえず、人間誰しも自己中心的だっていいたいんじゃろ?」 「そう。仁王ならわかってくれると思ったよー」 「あ?他の人にも聞いたんか?」 「ブンちゃん」 「あー、ブンちゃん阿呆じゃもんな」 「そうそう。本当仁王が友達でよかったー」 「友達じゃなかー」 「ええええ!まぁなんでもいいけど」 「淡白じゃのー」 「ありがとう。で、仁王はどう思う?」 「ん?わしか?」 「うん。」 「確かに一理あると思うぜよ」 「一理ある、ってことは意見は食い違うわけね」 「まぁ」 「ほほう」 「わしはな」 「うん」 「俺が死んだらじゃなくてお前を殺して俺も死ぬ派じゃ」 「うわ何それ性質悪い」 「じゃからお前さん、わしのために死んでくれ」 「え、」
ずぷり、
腹部に刺さった鋭利な刃物は私の内臓に見事に刺さり視界はかすんでブラックアウト。
最期に聴いた言葉が愛してるだなんて、やんなっちゃうわよ本当に。
意識混濁
120416
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