砂浜

毎日あー、うーと発声の練習をしていたのが良かったのか私はお話ができるようになりました。
ちなみに初めて発した言葉はじょおすけくん、です。お兄ちゃんには何故俺じゃないんだと泣き着かれました。
だって、初めては仗助くんと決めていたので。(なんだか怪しげな言い方ですね。)
それからも沢山の方の愛情を受けてすくすくと成長し、私も気がつけば3歳になっていました。
子供の成長は早いと言うけれど自分自身驚いています。

「じょおすけくん、きょうはなにする?」
「おしろ!すなの、おしろ!つくる!」
「そっかぁ、じゃあぼうしがいるね」

そう言えば仗助くんは嬉しそうに帽子を取りに我が家へ駆けていきました。
途中転びそうになっていましたが、なんとか持ちこたえたようでよかったです。
血は、見たくないので。
もんもんと考えていると仗助くんが帰ってきました。

「うみ、すき?」
「すき!#ひらがな#ちゃんはぁ?」
「すきだよ」
「いっしょだね!」

それだけ言って一生懸命に砂をこねくり回して遊ぶ仗助くんに思わず笑みがこぼれました。
ふふふ、と笑えば首をかしげ、不思議そうな表情で私を見てくるから「じょおすけくんとあそべるのがうれしいんだよ」と言えば今度は子供特有の愛らしい笑みを浮かべてぼくも!と元気良く言い放ちました。
うん、やっぱり仗助くんは天使のようですね。


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