俺の腕の中で至極幸せそうに擦り寄ってくるコイツは好きで好きで大好きで愛してやまないたった一人の俺の彼女だ。
後ろから抱きしめている俺の胸に凭れて俺の手にそれを重ねる。
じわじわと熱を帯びる手がなんだか面白くてくつりと笑えばなぁにと言って彼女は笑んだ。
なんでもねェよ、と言って肩に顎を乗せる。耳元で名前を囁けば擽ったかったのか小さく身を捩った。その姿さえもがなんとも愛しくて俺はその白く綺麗な頬に小さくキスを落とした。


彼はいつも私を抱きしめる。優しく、そっと、丁寧に。キツく抱きしめて欲しい時にはお願いをする。もっと、と。すると彼は笑みを深くして仰せのままにと仰々しく囁いて腕に力を込めてきつく抱きしめてくれる。
そんな彼は好きで好きで大好きで愛しくて仕様がないたった一人の私の彼氏。
優しく後ろから抱きしめてくれる。腕を回して私の腹部あたりで固定された手に手を重ねてゆっくりと凭れかかれば彼はくつりと笑った。
なぁにと言って小さく笑を零せばなんでもねェよと言って私の肩に顎を乗せた。
掠れた声で名を囁かれて、その声の優しさに小さく、本当に小さく息を飲んだ。
彼にバレないように身を捩れば彼は私の頬に小さくも優しい愛に満ち溢れたキスを落とした。

「エース、」
「なんだ、名前」
「…ふふ、だいすき」
「あァ、俺も。好きだ。」
「あいしてる」
「俺も愛してる」

ちゅ、と軽やかなリップ音を立てて唇と唇が離れる。
何度も何度も小気味良いリップ音を鳴らしてついばむようにキスをすれば彼は輝かんばかりの笑顔を見せて私に好き過ぎて死んでしまいそうだと告げた。

「私は貴方と付き合ってから、いつもそう思ってるわ」


私の心臓をあげよう

君の心臓は二つあるのかい?
そう言って彼はにやりと笑った。


海賊再熱記念に…
今も昔も海賊では彼が大好きです。
タイトルは茫洋様より
130308
 

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