がぶり
俺は、鋭利な歯を立てて名前さんの首に噛みついた

「いだっ!」

なんとも色気のない声が聞こえて来たもんだから、あぁ痛みに顔を歪めているんだろうな、なんて考えながらぎりぎりと今以上に歯を食い込ませる。
ぐいぐいと歯を食い込ませていた、ら

皮膚を貫いたんだろうな、血が出てきた
最初はぷっくり、赤くて丸かった
でも時間が経つに連れ次第に沢山血が溢れてきて
まぁ、全部綺麗に、俺が舐めとるんだけどなまえさんの血はなんだか甘い。
イチゴの乗った、生クリームたっぷりのショートケーキ並みに甘い
そして美味しい
別に、俺は吸血鬼とかじゃなくてただ単に噛みたくなって。
噛んでたら血が出てきたから、じゃ舐めとこう見たいな。

苦痛に歪むなまえさんが果てしなく愛しい

「その顔、誘ってんの」
「ちがっ、う…っ、アクタベさ、っ」

痛いんだろうな、痛いんだろうなぁ。
いつも無表情ななまえさんが苦悶の表情で必死に痛みに耐えてるんだし。
可愛い、凄く可愛い
キッと睨みをきかせてこっちを見てるけどそれすら可愛く思える。
一度、首筋から顔をあげる
一生懸命痛みに耐えるなまえさんの顔は、思った通りとてつもなく可愛かった
再度、同じ場所に同じように、食らい付く

あぁ、やっぱりなまえさんが大好きだよ、なんて今さら再確認をしてみた

目前のノド

(今すぐ噛み付いてやろうか)
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タイトルは舌さんにお借りしました
 

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