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「天野、これやるよ」

 そう言って手渡されたのは某有名な食べる時にポキッと折れる音がするお菓子だった。

「さんきゅ」

 さっそく箱を開けてもそもそと食べはじめる。
 バギッボキギッ、という音がしてそのお菓子は折れた。
 なぜならば通常サイズを笑い飛ばすが如く太く巨大なポッキーだったからだ。

「…なにこのボッキー」

「クラス全員からの誕生日プレゼントだ。喜べ」

 言われて思い出す。
 今日は誕生日でした。おめでとう俺。



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