短編 | ナノ
支え、支えられて続く関係


「おかえり准尉!!」

「里帰りでした?」

「中尉、副隊長、野次馬根性丸見えですよ」

「うぅ・・・准尉にまで言われるとは・・・」

「仕方ありません、だって俺達、下世話の塊だから」

「自分で言うなよ」

「隊長、今戻りました」

「ん、おかえり」

「はい、あとこれは母と姉が持って行けと」

「何!?ちょー気になる!」

「父が納める領地で採れた物などです」

「うわー俺達の話を覚えててくれたんですね」

「あの地方の農作物は有名だからな、お前らリズに礼を言っとけ」

「ありがと准尉!」

「ありがとうごさいます。あ、これ何個か持って帰っても?母に食べさせてあげたいんで」

「構いません」

「俺もいただこうかな」

「隊長は取り寄せすればいくらでも食べられるのでは」

「まるで俺は食っちゃ悪いみたいな言い方だな」

「被害妄想でしょう」

「おい!」

「この漫才も見慣れてきたなー」

「そうですね、夫婦漫才みたいでイイです」


title 追憶の苑

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