短編 | ナノ
銃の手入れと、


「リズ、お前のライフルの腕は中々の才能だと聞いたんだが」

「軍学校ではSランクをいただきました」

「羨ましいな、俺は全然ダメでしたよ」

「隊長はどうなのですか?」

「俺?あー、まあ可もなく不可もなく。銃より剣だの何だの持ってチャンバラやらかすほうが好きではあるな」

「ですが少将ともなると戦場ではそうそう振り回す機会もないのでは」

「まったくだ、でも近いうちにまたドンパチあるらしいからしっかり準備しとけよ」

「隊長も準備しておいたほうがいいですね」

「何を?」

「育毛剤の」

「ぶっ!」

「リズお前前線に送ってやろうか!!」

「ライフルの手入れをするために今日は早く帰らせていただきます、では」

「早退の理由にすんな!」


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