短編 | ナノ
公私混同
「リズ、お前前髪が邪魔じゃないのか?」
「慣れれば気にはなりません」
「視力は?」
「2,0です」
「でもそのままじゃ視力が下がるのも時間の問題だろ、いっそ切れ、切ってしまえ」
「詳しい理由をお伺いしても?」
「軍人たるもの身なりはちゃんとする、視力が下がる、あと顔が見たい」
「それは公私混同甚だしいと思います」
「・・・俺は上官なのだが」
「ええ理解してます、ですので口調は正しいものを使っているつもりですが」
「そうか・・・ん?口調は??」
「あまり悩まれると頭部の糸が解けてしまいますよ」
「おい」
「そろそろ休憩時間が終わりますので市街警備に行ってきます」
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