必然 | ナノ


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「…みょうじさんたち、大丈夫かな」
「大丈夫だろ!月島もいるし!」
「でもノヤ、あんなでかい暗闇におちたんだぞ?……ただじゃ済まされない…」
「大丈夫ですよ!あいつら絶対丈夫ですし!それに!」

信じてやりましょうよ。

「…ノヤぁ…」
「でも梟谷の人達もいましたよね?」
「ああ。バレー部だけが狙われてるのかもな」
「?でも、そしたらなんで、」

みょうじさんはここにいるんですか?

「…」
「…さあな。それ考えても意味無いだろ。もしかしたらまだいるかもしれないし」
「そうだな。なにも、あの子だけって訳じゃないかもしれない」
「そうですね」
「俺たちは俺たちで出来ることをしよう」
「旭さん格好いいです!」
「あはは、なんか照れるな」
「大地さんがそれ聞いたら殴られますね」
「うう…」
「茶番はそこまでにして、はやく探索しましょうよ」
「あんだとコラァ!」
「わー、耳が痛い痛い」
「どうやらここは三階みたいだ。階段に書いてあった」
「可笑しいな…俺達が行ったときはそんなの無かったぜ?な、リエーフ」
「そうっす!何も書いて無かったっす!」
「…謎だな」
「深く考えないで、気楽に行こうぜ」
「…そうだな」












頼むから無事でいてくれ。

 

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