『台本は無に返した』
おもむろに渡された紙に書いてあった文章を読んで一言。
「こ、こいつはぁ…酷い」
「…でしょ?」
「なんで兵主に書かせたの…んで、なんで唐突にあたしと犬のラブストーリー始まってんの」
「犬は俺がやる」
「この台本はやりません」
『赤山に女役って俺得』
「い、い、い、いっけなーい!遅刻!遅刻!ラズベリーのジャムが美味しすぎて食べ過ぎちゃったのがいけないピョン!!」
「せ、赤山、」
「…やっぱり駄目かっ!!」
「いいや!ありがとうございます!!!」
「あー、駄目だコイツ」
『にゃ』
「お、俺は「にゃ」の方が可愛いと思う」
「赤山ー!お疲れ様にゃ!部活いくにゃよ!」
「…」
「ぎゃーー!!!赤山が倒れた!!!」
「タクーーーー!」
「セッキーwwwww」