出会いは偶然に
「む、むーちゃっ!!今年からもまたよろしくね!!!」
「あーあ、また3年間一緒の学校か〜」
「なにその反応ぉ〜嫌なの?」
「お守り卒業だと思ったんだけどなあ…」
「酷いっ!!酷いよむーちゃん!」
「あと、むーちゃん呼びそろそろ卒業してよー、俺中々に恥ずかしい…」
「えー、えぇぇえ…んー、ハチくんは…?」
「……妥協しよう」
「よし!!」
「ほら、クラス表見に行こ」
なんだかんだ言って一緒に居てくれる八王子に助けられ一緒にクラス表が出ている下駄箱へと進んで行く
「あれ?むーちゃん??」
いつの間にか人混みのせいか八王子と逸れてしまい取り敢えず目の前の人だかりの向こうに見える表を頑張って見てみるがいかんせん人が多いし人より背が低い為全然見えない。
「…クソがっ!!何でこんなにも人がっ!!」
その場で跳ねてみるも効果はなし
「…お前何をしているんだ?」
「え?」
振り向くと赤髪の男の子が立っていた。八王子より少し高い身長だろうか見上げると中性的だがキリッとした目とあい威圧を感じた。
「あの、その、クラス表…見えなくて…」
「…名前は」
「はい?」
「探してやる。名前は?」
「えっと、はい!なし山なし子ともうしまする!!」
「漢字は」
「えっと…」
貰ったばかりの学生証を見せ名前の部分を指差す。
男の子は字を確認すると表を目を凝らして見る
「…人が多いな」
「です、ね」
あたしの名前を探しながらポツリとこぼした男の子。まさか普通に話を振ってくるとは思っていなくて返事が変になってしまって会話が広がらない。
「…あった」
「!ほんと!?」
「1の5だな」
「ありがとうございます!!」
「いや、礼を言われるほどは…じゃあ」
「あ!あの…名前!教えてください!!」
「…1の2赤山濯也」
「赤山くんありがとうございます!」
「…あぁ」
それだけ言うと校内へと歩いていってしまった。
1人惚けていると手首をグッと掴まれた。
「ちょっとなし子!探したよ!」
「あ!むーちゃん!!いたあ!!」
「全くもー世話がかかるんだから…1の5だって、行くよ」
「え!むーちゃんも一緒のクラス??」
「そーだよ、ほら行くよ、あと呼び方戻ってる」
「はーい」

「…顔変だけど」
「元からですー」
とても素敵な出会いをしました。
赤山濯也くん。とてもカッコ良かったです。




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ドラマCD基準にしようかと思ってたんですけどアニメでやるとなって勧誘話の内容迷い中です。
きっとドラマCDそのままの内容ではないと思うので
とりあえずここまで!


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