むず痒い顔はやめましょう
「睦…」
「赤山どうしたのさ、そんな深刻な顔して…」
「なし子が最近おかしいんだ」
「えぇ?」
赤山の素晴らしさにツラツラと語られた八王子からすれば既に昔からおかしい奴なんだけどなと独りごちる
「おかしいって例えば?」
「話してる節目で何か言いたそうな堪えた表情をするんだ」
「はぁ?堪え…あっ、うん、はいはい」
「睦わかったのか!!」
「いや、うん、気にしなくて良いと言いたいんだけど気になるんでしょ?」
「気になって眠れん」
「んー、説明よりも見た方が早いなあ…赤山、なし子にさ…」


「なし子」
「?赤山どうしたの?」
昼休みラグビー部3年が赤山たちの教室で集まる中ふと赤山がなし子に声をかけた。
「あのな、…帰りに、パフェ食べに行かないか。?」
「…ぱふぇ」
「あぁ、生クリームが増量できてな…」
「…うん、わかった!楽しみにしてるね!」
一瞬耐える表情になり一呼吸置いた後はいつも通りだった。赤山は八王子に言われた通りなし子にトイレに行ってくると行って席を外す。教室から出たとこを聞き耳を立てる。

「ハチくん松尾ハチくん松尾ハチくん松尾ハチくん松尾時々眞子!!!」
「なにー?」
「元気だねえ」
「俺、おまけかよ!」
「赤山がっ!!赤山が可愛くて死にそう!!!ヤバイ!!今なら口から心臓出せそう!!!」
「汚いからやめて、あと赤山気になってたよ?変な顔するって」
「ええ!?萌えに耐えているのが顔に出始めてしまっている…だと!?」
「なし子」
「ぎゃあ!せ、赤山!?」
「本音俺にも出してくれ」
「いや、でも、御察しの通り気持ち悪いことしかいってないし、あの、その、」
「確かに恥ずかしいが、変な顔をされるよりマシだ」
「うぅ、ブスで悪かったな…」
「ブスとは言ってないだろう、寧ろ囲いたくなる。」
「ひぇ、」
赤山からとんでもない言葉が出て皆んな一瞬固まった。


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