新学期スタートです
ついに高校3年新しい年度になった。
なんと赤山と同じクラス神様ありがとうこれで1年頑張れます。
そんなことは置いといて今日は新入生ゲットの為に勧誘に走り回る。
そんな同級生達を目尻にあたしは赤山と共に新入生勧誘だ。
少し先をいく彼の後ろ姿を見てこの1年で随分とまた大きくなったなあと思う。
1年のはじめの頃15センチ差だったのが今や30センチにも到達している。成長期恐ろしい。というか逆になぜ伸びないあたしの身長。そんな事を考えているとピタリと目の前の彼が止まりこちらを振り向いた。
「…手」
「手?あっ、はい」
差し出された彼の手に自分のを重ねるとキュッと優しく握られまた歩き出した。
「え、あの、学校だよ?」
「登下校で手を繋いでいるんだ。今更だろう」
先行く彼の耳はどことなく赤い。きっと正面から見たら真っ赤なんだろうな。
「なんかいつまでたっても照れくさいね、赤山可愛い」
「うるさい」
なんだかんだでお付き合い続いています。


「3年マネージャーのなし山なし子です。よろしくね、怪我したらすぐ言うように」

次の日やっと部活が始動し始め1年生の自己紹介からはじまった。
凄く元気な子がいたり顔見知りの後輩の姿もあり心が高揚してくる。
最後にマネージャーである自分の紹介も終わり上級生と経験者1年と素人1年生で分かれて行うようだ。
2年マネージャーのうめのとボトル準備に入ろうとしたその時後ろから声をかけられた。
「なし子先輩、また、よ、よろしくお願いします」
「石清水くん久しぶり!大きくなったね〜!」
「先輩は相変わらず、か、可愛らしいですね、」
えへへ、と笑う目の前の背がとてつもなく高い彼、石清水は相変わらず気が弱いのかおどおどと話す。
「また後でたくさん話そ!準備取り掛かるから行くね」
「は、はい!すみませんでした!」
「ふふ、相変わらずだね」
石清水から離れてパタパタと駆け回っているとなにやらぎゃあぎゃあうるさくなった。

「どうしたんでしょう?」
「なんだろうね〜?」
うめのとそんな話をしながらも仕事は大量にあるのであ覗きにも行けずせっせっと働いた。


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