忍たま | ナノ

▽ 六年生

「わー!おめでとう〜!おめでとう〜!」
「朝っぱらからうるさい、何をしている?」
「あ!仙蔵!おはよう!今日は65巻発売記念日だよー!おめでたいねぇ!おめでたいねぇ!!だからみんなに花吹雪かけてあげるの!」

「ぶへっ、名前、もう、やめ、」
「うぅ、朝から不運だ…」
早速餌食になっている六は組に苦笑いがこみ上げてくる。名前が用意したであろう笊にこんもりと積もっている紙吹雪は首根っこ掴まれた留三郎の顔面に次から次へとかけられる。伊作はもう餌食になった後で口に入ってしまったであろう紙をペッペッと吐き出していた。
「かけてあげるじゃなくそれは顔面に押し付けてると言うな」
「そうかなぁ?ね?どう?留三郎嬉しい?」
「新たな扉を開きそうだ」
「ほぉ、開いてやろうか?」
「お前には言ってない」
解せぬ

「おう!おっはよー!朝から賑やかだな!」
「もそ…」
「あ!小平太、長次おはよう!おめでとうー!おめでとうー!」
は組との扱いとは違い長次には頭の上にハラハラと紙吹雪をかけた。
「む!なんだ!めでたいことがあったのか?とうとう俺の子を孕んだか!」
「小平太ちょっと何言ってるかわからない。65巻発売したのー!おめでとー!」
「おめでとー!」
小平太とはハイタッチをする始末。
「かくかくしかじかでみんなにお祝いの紙吹雪をかけてあげようと思うの!」
「いいなぁ!私も手伝おう!」

こうして名前は小平太と言う暴君を仲間に連れお祝いの紙吹雪を顔面に押し付ける事件が勃発するのだとはまだ早朝の学園は知らない。

「あれ?そう言えば文次郎は?」
「奴なら池で寝てる」
「池」




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