忍たま | ナノ

▽ 四年生

「な、七松先輩、その手に持ってらっしゃるのはなんですか?」
「紙吹雪だ!お祝いだ!ありがたく受けとれ!」
「受けとって〜!」
ジリジリと近づくとジリジリと後退する滝夜叉丸
「名前ちゃん、これ何かの授業の一環?」
「あ、タカ丸!ううん、65巻のお祝いだよ!」
「?お祝いにしてはなんで滝夜叉丸くんあんなに真っ青なの?」
「さぁ?」
「うぅ〜ん?」
小首を傾げる名前に同じように小首を傾げるタカ丸。
「お前は特に体育委員会で頑張ってくれているからな!特別に沢山かけてやろう!」
「そ、そそそそのお言葉だけで十分です!!」
「細かいことは気にするな!どんどーーん!」
「あぁぁぁあっ!!」
籠ごと頭からすっぽり被せられる滝夜叉丸。
その光景を見て本来の予定を思い出す
「あ!お祝いしなきゃ!!はい!タカ丸!どーーん!!」
「うわぁぁああっっ!!何これぇ!?」
「髪結だけに髪の毛に紙吹雪埋め込んであげる!」
手に鷲掴んだ髪をタカ丸の結われた髪にボスボスと入れていく。
「ぶはっはっはっはっはっ!!髪結だけに紙っはっはっはっ!!」
「浜が釣れたー!わっしょーい!!」
「ぶへぇ!?」



「おやまぁ、なにあの地獄絵図」

「お!あそこに綾部!」

「あっちには田村!!」

「たーーむーーらーー!」
「な、な、なんですか!?」
「アイドルといえば紙吹雪だよね!!はーーい!!」
「ぎゃぁぁぁ!どう見ても使用量間違ってます!!!」

「田村!ユリコちゃん借りるよ〜!」

「あぁっっ!ユリコをどうする気です!そんな激しくあぁっ!駄目ですよ!!」

「はいどーーん!」

「げぇっ!?!?」
パァァァン!!と乾いた音と同時にユリコから飛び出したものは喜八郎の頭上にあった木にぶつかりそれは弾け中から大量の紙吹雪が降り注いだ。
所謂砲弾式くす玉である。
「はー!これで四年生は祝ったな!」
「あ、紙吹雪少なくなってきたから補充しに行かなきゃ!!」
「おー!」




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