▽ 五年生B
「あ、不破おめでとう〜!」
「え?え?」
「65巻記念だよ〜」
「あ、りがとう、ございます?」
「おめでとうー!」
ハラハラと雷蔵の頭の上からかけらる紙吹雪。雷蔵も先程の惨劇を目撃していたから扱いの差に戸惑っているようだ。
「おい!私達とはえらい違いじゃ無いか!!」
「なんだ鉢屋もっと欲しいのか?」
「結構です!」
目が据わってる七松先輩にすぐさま否定の言葉を紡ぐ。
くっそ、まだ口の中に紙が入ってる感覚がする。その横には白目を向いてる勘右衛門。
此奴の悲鳴で部屋から飛び出したのが間違いだった。
飛び出してその光景を目に入れた瞬間逃げるという答えに反射的に動いたが七松先輩に首根っこ掴まれ勘右衛門の二の舞になった。
「?何してるんですか?」
「兵助!にげっ」
「久々知〜!お!その手に持っているのは豆腐だね!はいお祝い〜!!」
「え?え?」
「ふりかけだよ〜サラサラ〜」
「だからなんで!!!態度違う!!」
ムカつく!!!
「豆腐にふりかけとは…!新しいですね!!」
「でしょ〜?ドバーーー」
「あーーーー!いくらなんでもかけすぎでは!?」
「さ!小平太〜!次行くよー!」
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