忍たま | ナノ

▽ 五年生@

朝の支度を済ませてこの後お祝いに駆け回るのに備えてしっかり朝食を食べる為食堂へと行くことになった。
とりあえず紙吹雪の笊は自室に置いてけと仙蔵に言われたので花吹雪をみんなにかけたい衝動を抑えうずうずとしながら足を運ぶ

「おはようございます!!」
「はいおはよう、名前ちゃんいつもより元気ねぇ」
「65巻が発売したんです!」
「あらぁそれはすごいねぇ」
「おばちゃんA定食お願いします!あと後でお祝いしにきますね!」
「あらぁお祝いしてくれるのぉ?嬉しいわねぇ」
はいどうぞとA定食が渡される。おばちゃんがとっても優しい笑顔でわたしもつられて笑顔になる。
「あ、名前先輩おはようございます」
「あ〜不破じゃないなか〜おはようおはよう〜!」
「とっても嬉しそうですね、なにか良いことあったんですか?」
「この人の顔が破顔してるのはいつもの事だろう」
「こら、三郎っ!」
「おぉ〜鉢屋もおはよう!顔ひん剥かせて〜」
「危なっ!」
挨拶と共に顔に手を伸ばせばそれはヒラリとかわされる
「今日は65巻発売なんだよ!おめでたいねぇ!」
「だからといって私の顔を剥いで良い理由になりません」
「あははだからそんなに嬉しそうなんですね」
「そーなの!後でお祝いしてあげるからね!」
「お祝い?ありがとうございます?」
「雷蔵やめておけ、碌なお祝いの仕方じゃないぞ」
鉢屋は相変わらず人を敬うってことを出来ないのだろうか!まあでも今日はおめでたい日だからね!後で頑張って夜鍋して作った紙吹雪をいっぱいかけてあげなきゃ!
「おほー!お祝いって何するんですか?」
「竹谷!紙吹雪をねみんなにお届けするだ〜」
「紙吹雪?」
「そう!小平太も手伝ってくれるって言ってくれてね、きっとそんなに時間かからないと思うの!楽しみにしててね!」
「???は、はい?」
小平太の名前が出た途端竹谷はちょっと顔が青ざめて口元がひくりと痙攣してた。お腹痛いのかな?
「何をボサッと突っ立っている」
「名前ー!飯が冷めてしまうぞ!」
「あ!それはいけない!あったかい方が美味しいに決まってる!」
文次郎と小平太に急かされ急いでテーブルに着き「お残しは許しまへんでー!」とおばちゃんのいつもの声をいただき
朝食にありついた。




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