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企画雑記




ヾ(⌒(ノ'ω')ノ


 ──どうしてこうなるんだろう。

 ただでさえ人見知りの激しいグリゼリディスは、滅多に接することのない他人が集まる合同授業というものが好きではなかった。知らない人は怖い。近付かれる度に、話し掛けられる度に、緊張で震えてしまう。
 しかも、その相手が黒くて大きな男の人だなんて。
 自分より遥かに高い位置にあるレイヨンの顔を見上げながら、グリゼリディスは既に半泣きだった。

 グリゼリディスの専攻する大鎌は、その重量から扱い難く持ち運びにも不便な武器だ。わざわざ選択する生徒は当然の如く少ない。生徒が少なければ、効率の面から考えても他の学年との合同授業が増えるのは必然である。
 加えて、軍事用ECとして開発されたグリゼリディスの身体能力は、無自覚にも同年代の実力をはるかに凌駕する。未だ力の加減が出来ないグリゼリディスの訓練相手として、高い実力を持つ年上が宛がわれることも当然の対応だ。
 しかし、そのことを理解するには年齢的にも知識的にも幼いグリゼリディスは、己の不運として事態を嘆くしかなかった。



グリゼリディス


着地点が見つからないまま五年経った( ˘ω˘ )



七つの水槽
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