*ヤってるだけ











「んぅ…ッ…」

福井さんが必死で唇から離れようと頭を動かし体をそらそうとするけれど手首をつかんで廊下の壁に押しつけ腿の間に足を入れて頭も壁に付いた状態では抵抗など無に等しい。

「ッぅ………ッァ!」

歯列をなぞり上唇を吸い上げたりするけれど一向に口を開こうとしない。もどかしくなって手首を頭の上で片手で掴めばシャツの上から突起を強く摘む。福井さんもさすがに予想外だったのか小さく声を上げた。小さく開いた咥内に舌を入れ舌を絡めとる。軽く吸い上げるたびにぴくりと震える姿が可愛らしくて何度も吸い上げていると舌に鋭い痛みが走り思わず唇を離してしまった。じわりと口の中に広がる鉄の味に噛まれたのだと理解した。

「なにするんでか…痛いですよ」

「ッ!!お前が何してんだよ!!いきなり部屋に連れ込んで!」

「何って…ナニですよ?」

「や、め、ろ!!」

「いやです」

「なっ!!ッぅ…!触んなッ…」

「泣いて嫌がるなら考えます」

服の下から突起をぐりぐりと潰すように弄る。声を上げないように唇を噛んでいるけれど悔しそうな表情に背徳感を煽られる。福井さんが「嫌だ、助けて」と弱音を吐けば俺は今すぐにでもやめるだろうけど福井さんは「やめろ」とは言うけれど「嫌だ」とは言わない。年下に弱いところは見られたくないだろう。俺以外の人の名前でも呼べばいいのに、劉でも、岡村さんでも誰でも。嫌だと言ってくれないのか。片手で突起を摘み、もう片方に吸い付く。強めに噛めばびくりと肩を震わせきっとした目で俺をみてくる。俺がにこりと微笑み返せば突起を弄っていた手を下にずらしズボンの上から刺激してあげる。慌てて足を閉じようとするけれど足を間に入れてるのでそれも叶わない。刺激を与えているとズボンがきつそうに張り詰めてくる。ズボンを緩めて自身を直接触ると暴れる力が強くなってくる。

「もう…暴れないでほしいんですけど…」

「っぅ…暴れるなっていわれて暴れない奴がいるか!?」

「そうですけど…だから、嫌なら助けを求めればいいじゃないですか」

「助け呼ばれたら、困るんじゃッぁ、ねえの?」

「確かに困りますけど…むしろ助けてって言うのがみたいといいますか…」

正直にそう言えばため息と共に福井さんの体から力が抜けるのがわかった。不思議に思い相手を見ると、少し悔しそうに口をへの時に曲げて睨んできた。

「もう抵抗しねえから手首押さえんのやめろ」

「へ?それって、どういう―」

「勘違いすんなよ?お前の思い通りになりたくねえだけだから」

「………」

「……するならさっさとしろ…」

……。これは添え膳と取っていいのだろうか。おそるおそる手首から手を離してみたけど特に抵抗する様子もみられない。自身を握ったままだった手を軽く動かしてみるとびくりと肩を震わせて両手を口に当てて声がでるのを堪えていた。

「本当に、いいんすね?」

「……ん…」

口を押さえたまま小さく頷いた。ズボンを脱がせると少し起ちあがった自身が顔を出した。亀頭を刺激を与えてやると大袈裟に体を跳ねさせて先端から先走りが溢れる。先走りを全体に塗りこむように手を動かしながら後ろに手をのばす。蕾に触れた瞬間に福井さんの体が強ばるのを感じた。蕾に指を這わせて中に指を入れようとするが慣れてもいなければ潤滑剤もない状況なので思うようにうまくいかない。仕方ないので蕾から指を離して福井さんの口元に指を近付けた。口を押さえたまま怪訝な顔で俺と手を交互にみてくる。

「指、舐めてください」

「…は?」

「濡らさないと福井さんが怪我しちゃいますから、お願いします」

「チッ…」

福井さんは小さく舌打ちをして俺の手を掴んでしぶしぶと指に舌を這わせた。おぼつかない舌使いで指を舐めている姿に口淫をさせてる気分になる。暫く舐めさせてから指を引き抜いてまた蕾に指を這わせる。唾液が潤滑剤になりすんなりとまではいかないがなんとか指が中に入ったが痛みを感じるようで小さく呻いた。でも少しは感じるのか指を動かす度にいつもより高い声が口から漏れ出ていた。性感帯を探しているとある一点で我慢出来なかったのか大きめに喘いだのでそこを重点に攻めていると頭を殴られた。

「いっ!抵抗しないんじゃないんですか!?」

「う、るさッ!変なとこばっか…ンッ触んなァ…!」

「福井さんに気持ち良くなってほしいからしてるんですよ!」

「っァ…」

指を二本、三本と増やしてぐりぐりと性感帯を攻めると堪え切れなくなったのか膝を震わせながら達してしまい手にどろりとした白濁がついた。白濁のついた手をべろりと舐めれば口の中に精液特有の青臭さと苦い味が広がり思わず顔をしかめた。指を蕾から引き抜き福井さんの片膝を抱えるとバランスを崩したのか慌てて首の裏に腕を回して抱きついてきた。自身を取出して蕾に押しあてると不安を必死で隠そうとしているのか顔を強ばらせたので安心させようと頭を撫でながら唇を合わせた。少し緊張が和らいだのを見計らい先端をゆっくりと挿入すると痛かったのか小さく声を上げた。慌てて引き抜けば内壁が擦れて甲高い声をあげた。

「ッなに、すんだよ…!さっさとしろ!」

「や、だって痛そうにしてたからもう少し慣らした方がいいかなって…」

「いい、から…俺は早く済ませたいんだよ…!!」

早くすませたいという言葉に少しもやっとしたがそもそも襲ったのは俺だしなあとも思い言われた通りにまた蕾に押しあてて突き上げるように挿入した。あまりのきつさに顔が歪むが、背中にたてられた爪に福井さんも痛みに堪えているのだと感じてゆっくりと律動を開始した。福井さんは声を抑えようとするけれど体勢のせいで手で口を塞ぐ事もできなかったのか首筋に噛み付いてきた。舌を噛まれた時とは違って甘噛みなのでそこまで痛みは感じずむしろくすぐったく感じた。突き上げる度に首元にかかる息にちゃんと感じてくれているのだと安心した。突き上げる早さが段々と早くなり、互いに絶頂が近づいてきた。

「ふッ…ぅ、ぁ…」

「福井さん…中、いい…っすか?」

「…ッい、から…はや…」

つらそうな声でこくこくと頷き、指に力がこもり爪が背中に食い込んでくる。最奥を突き上げると目の前がチカチカと光ったかと思うと中が強く締まり、暖かい液が中に広がる感覚が伝わった。深く息を吐いて自身を取り出すと床にぽたぽたと自分の滴り落ちた。福井さんは絶頂で気絶したようでくたりとして体に体重がかかってくる。起こさないようにその場に座らせた。最後までできたし福井さんの奇跡的なデレ(?)もみれたしと幸せを噛み締めつつ液でぐちゃぐちゃになった洋服、廊下に散乱する飛沫と中に出した精液の処理に頭を抱えた。









………………………
元々は違うキャラのなんですが改変しました