*年齢操作
*宮地はヘビースモーカー
*同棲






宮地はいつも煙草を吸う時全国の喫煙者のお父さんのようにキッチンの換気扇の下で吸う。これは前俺が「服に匂いがつく」と文句を言ったからだ。俺としては煙草をやめてほしいんだが…。時たま換気扇の下以外で吸うが、そのときは本当にストレスが溜まっている時だ。特に会社の資料を作る為に徹夜している時なんか煙草の消費量が半端じゃない。一夜にして一箱と少しを消費する。


夜中の二時が過ぎた頃にトイレに行きたくなり目が覚めた。欠伸をして眠たい目を擦りながらリビングに出るとテーブルに沢山の資料とパソコン、そして既に10本以上の吸殻が入った灰皿、軽く目を赤くさせながら宮地がパソコンにむかっていた。用を済ませて布団に戻る前に後ろから抱きついて中を覗けばマニュアルに書かれたような言葉の羅列と何かわからない図。言葉は途中で終わっていた。

「終わったのか?」

「いいや、まだ」

こちらをみずにまるで猫をあやすかのようにくしゃくしゃと頭を撫でてくる。気持ち良くて首に擦り寄るとふわっと宮地がいつも吸う銘柄の匂いがした。

「くさい」

「勝手に嗅いできてそれはねえだろ、轢くぞ」

「キヨの匂い」

「それ俺が臭いみてえじゃん」

「ん、でもキヨの匂いは好きだ」

「なんだそれ」

宮地はふっと苦笑して俺の方を向いて唇を塞いできた。

苦くて甘い







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∵…………………………ヘビースモーカー宮地君が禁煙する話でした、ええ、元々は