*劉福前提氷福
*無理矢理シた後
自身を抜くと肩で息をしながら先輩はその場に座り込んだ。先輩は精液や汗、涙でぐちゃぐちゃだった。その姿に欲情するが今シたばかりでまた盛るような人間ではない。抑制くらいはできる…まあ抑制できなかったから今この状況なんだけれど。鞄からタオルを取り出して先輩の顔や体を拭いてあげる。先輩は俺が触る度に怯えたように体をびくつかせる。全身を拭きおわり床を拭いていると先輩が服を着ながら小さな声で聞いてきた。
「……なんで…」
「どうしましたか?」
「なんで…っ無理矢理…シたんだよ…!!」
事実を受け入れたくないからか恥ずかしそうに俯きながらそう聞いてきた。そりゃそうだろう、いきなり好きでもない、しかも男子に体を奪われる。罰ゲームですらありえない。俺は口角をあげて先輩の頭を撫でる。
「好きだからですよ?それ以外に理由があるわけがない」
「でも…俺には…」
「知ってます。」
「なら!!」
「知っててシたんですよ…心が奪えないなら体だけでも…ってね?」
先輩は呆然とした顔で俺をみた。自分に恋人がいることを知っておきながら無理矢理シたなんて。それが赤の他人ならまだしも毎日顔を合わせる部活の後輩だなんて、考えたくないだろう。
「頼む……劉には…!!」
先輩がぼろぼろと涙を流しながら懇願してくる。恋人以外と体を重ねた事を知られたくない、なんでもするから、と。俺はにこりと微笑んで相手の頬を伝う涙を拭う。
「大丈夫です、誰にも知らせませんよ」
「っ!!」
「ただし、」
一泊置いて相手の顎を持って触れるだけのキスをする。相手の顔に絶望の色が浮かぶ。
これからも、イイことしましょうね…?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
NANIKORE
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