1000hit記念



1000hit記念。π乙様からのリクエストです。
ジュダアラで甘々って……
これは甘々に入るんだろうか?
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「ねぇねぇジュダルくん」


俺の名前を呼ぶ可愛らしい声のした方を見やると、
アラジンが俺の顔を見上げていた。


「お?どうしたチビ」


ポンポンッと頭を軽く撫でてやると、アラジンは
「やめてよぉ…」と恥ずかしそうに目を逸らしながら顔を赤らめた。


「あのね、ジュダルくんに聞きたいことがあるんだ。」


「おぉ、言ってみろよ」


今更俺に聞きたいことなんて……

いや、逆に俺が質問して
ばっかりだから俺のことは何も知らないのか。


「あのねぇ………
君って、僕のこと

好きかい?」


「なっ…!?」


いきなり何言ってんだ
コイツ!!
俺がアラジンのことを好きかどうかなんて……


「そんなこと聞いてどうすんだよ?」


俺が聞くとアラジンは
「だって…」と、拗ねたような顔で続けた。


「君っていつも僕に自分のことを好きかどうか聞くくせに、一度も自分の気持ちは言わないんだもの。
そんなの、不公平だと思わないかい?」


そう言われ「うっ…」と
言葉に詰まる。
確かに、自分の気持ちを
アラジンに言ったことは
ない。でもそれは、


「お前なら分かっててくれると思って……」


あえて言わなかっただけである。



「それでも、言葉にしてくれないと不安になっちゃうよ……」


おいおい、そんな悲しげな顔するなよ。
罪悪感で押し潰されそうじゃねぇか。


「わ…分かったよ。
言えばいいんだろ?」



俺がそう言うと、アラジンは目を輝かせながら俺の顔を見た。

そして俺は呼吸を整える。




「お…俺はお前のこと好きだから、その………安心しろよ……」



(あぁぁぁ……!
言っちまった!めちゃくちゃ恥ずかしい!!)



余りの恥ずかしさに目を瞑って首を横に捻っていた
その時、俺の首に衝撃が走った。



「うおっ!?」


目を開けると、アラジンが俺の首に抱きついていた。


(くっ……苦しい……!)


だが、それよりも


(顔っ!顔近い!)



真っ赤になる俺とは対象的に、アラジンは満足したように満面の笑みを浮かべていた。


「えへへ……なんだか凄く嬉しいや!
ありがとう、ジュダルくん」


そう言いながら、さらに
腕に力を込める。
かなり苦しい……。
だが、それよりも………



(俺の理性が………)



保たないんだが。

このままじゃマズい。
早くなんとかしねぇと…!


「ごっ…ごめ……。今日はもう…帰…る」


「えっ……もう帰っちゃうのかい?もっとお話したかったんだけど………」



俺もだよちくしょう。



「また来てやっから!
じゃあな!」






(あああ……危なかった)


下手したら犯罪者になるところだった……。
でも、今日のアイツの可愛さは以上だったな。


また抱きついてほしい。
むしろ添い寝して抱き枕にしたい。


(煌に着くまでに、顔元に戻さねぇと……)


恐らく、まだ顔は赤いままだろう。今日は時間も早いし、他の奴らも起きているに違いない。

紅玉はともかく、夏黄文にいじられるなど耐えられたものではない。


(あー…くそっ!)


その場面を想像しただけで苛つき、乱暴に頭を掻く。





カサッ






「ん?何だコレ」



髪を束ねている辺りに何かが入れ込んである。

手で探り取り出すと、それは二つに折り畳んだ小さな紙だった。
アラジンが抱きついた時にこっそり入れたのだろう。

開いて内容を確認する。




「………っ!あのチビ、もし他の奴に見られたらどうすんだよ!?」


あぁ、もう。顔が赤いのは治りそうにない…。














【          】




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最後は、皆様各々想像した言葉を入れてくださいwww



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