「そんなこんなでテスト終わったわけですが」
「そんなこんなってなんだ」
「ザンザスどうだった?」
「ハッ愚問だな。完璧に決まってんだろ」
「完璧に赤点?」
「殴るぞカス。それはてめぇだろうが」
「ええっ!なんでわかったの!?ザンザスエスパー!?さっすがあたしの彼氏!」
「………」
「ホントに殴らなくとも…」
「ノリがウゼェ」
「だいたいザンザスなんでそんな頭いいわけ?授業サボってばっかなのに…」
「授業なんか受けなくても勉強すりゃ出来るだろ」
「(意外と努力家なんだね…)まーでも、テストなんて終わったらこっちのモンだよね!さよなら寝不足の日々!」
「てめぇの寝不足はサッカー観てたからじゃねぇか」
「だって気になって寝てられないんだもん。おかげでブブゼラの音が耳から離れなくってさー…」
「末期だな」
「だ・け・ど!サッカーもテストも終わったからね!あたしたち自由!遊び放題だよザンザス!デートし放題だよ!」
「ハッ」
「(鼻で笑われた…)」
「言っておくがお前………一週間補習だぞ」
「………………え?」
「知らなかったか?ウチの学校は赤点常習犯には特別時間割が組まれるんだよ。平日は通常授業のほかに補習授業と問題集4冊、休日も朝から夜までやるんだとよ。一週間後の追試に受からなかったら期間が伸びるらしい。勉強が大好きなてめぇには最高のスケジュールだな?」
「…………ああ…うん…そうだね…最高だね………嬉しすぎて涙出てきた……」
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