07

帰宅部の私は朝練など無いのでSHRまでに教室へ着けば問題ない為、のんびり向かう。昨日の今日だ。コソコソしていた彼女がきっと仕掛けてくれている筈だから体も心もウキウキして仕方が無かった。彼女は切原赤也君がとっっっっても大好きだから、あんな事言われて何も感じない筈ないって分かっているから挑発してあげたんだ。それなのに何も無かったら、拍子抜けだ。けれどどうやら彼女は仕掛けてくれた様だ。2年E組の前はクラスメイト達がキョロキョロと何かを…って私だった様だね。そうだよね、誰がやったのか分からない事で自分達にとばっちりが起こる事は避けたいもんね。でも大丈夫だよ。私、一般生徒には手を出す事はしないよ。私は痛子と私を敵視するテニスキャラだけだよ制裁を加えるのは。さぁ、キチガイお姫様のクラスに向かおうか。その前にトイレにも寄らないとね

『たっく…惨い事が良く出来るわね…』

無残な死を遂げた烏の死体が机の上に乗せられている。何の罪もない烏には申し訳ないが、私の机の上じゃない為除ける事はせずに、教室の中央部分の机と取り換える

「おい、槇火紫!何机交換してんだよ!!」

「そ、そうよ!!自分の机の上にあるんだから自分でその烏片付けなさいよ!!」

『何言っていんの?この針が入っている机なんてこのクラスに1つしかないんじゃない?』

「「!!」」

廊下で吠える生徒達に、見せびらかす様に1本の太い針を机の中から出した。その針を見せれば全員の顔は青く染まり、あの時の恐怖が蘇った様だ。転入したての頃仲良くしてくれた女子生徒がいたが、そいつらももちろん痛子でトモダチだと指きりをしてくれたのに裏切ったからだから歌にもある様に針千本飲んで貰ったんだ。彼女の手にね。わざと教科書を置いて行けば、隠そうとした彼女は仕掛けた罠に掛かり両手は針を、飲み込み穴を空けた。この太い針は特注製で全身にあるツボ以外には刺さらない仕様になっている。ツボと言っても傷みのツボだ。血は出ないのに痛みだけが体に残る。ジワジワ痛めつけるのに持って来いだ。彼女はクラスの皆に見守られながら狂うまで針を受け続けてくれたよ。それは本当に“針千本”飲んだ様な姿だったよ。血が出ないから死ぬ事はない。ただ痛みに耐え続けないといけない恐怖。アレは誰も受けたくない様で、机を動かし終わっても誰一人私の行動に文句をつける事は無かった。静かになった所でトイレに向かえば、案の定アレは存在した

『これこれ、これが必要何だよね〜』

アレが入ったバケツの中に隠し持っていた彼等を放り込む。ちょっとだけ我慢してね と言えばバケツの中の水がボコ と少し跳ねた。向かうのはD組。キチガイ痛子さんがいる教室である。廊下にたくさんの生徒とE組からキモい声の悲鳴が上がった。どうやら自称総愛され(笑)主の上田音姫さんが取り巻きと共に登校して来たらしい。D組のキチガイと友達の赤頭も、どうやら今はE組に居る様で邪魔が入らないで好都合だ。上手く行き過ぎて口角が上がる。D組に入りE組の悲鳴の原因を作ったキチガイさんの元へ向かう

「なんか用?」

『罪の無い動物を殺すとかサイテーだね。男装傍観主の井口真凛愛(まりあ)さん』

バシャーとトイレに置いてあった汚いゴミ水in彼等が入った水を頭から全身に掛かったキチガイな女、井口真凛愛に口角を上げて嗤う。さぁ、踊りましょ?


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