たとえば俺が死んだら。

やっぱりピッチの上がいい。伝説になれそうじゃん。誰も忘れたくても忘れられない、そんな死を迎えたい。安らかな死なんて俺には必要ないね。でも、君は、椿君はどんな顔するだろう?平泉さんよりもチームメイトよりも真っ先に椿君の顔が思い浮かんだ。チームメイトには悪いけど、今一番傍にいてほしい人だからね。椿君は声を殺して泣くだろうか。俺の墓に花を添えてくれるだろうか。ぼんやりしてたらそんな妄想が降って湧いた。

重たい感情なんて俺ひとりで充分じゃんって思いはするけど、純粋な愛情に報いるのも恋人の務めかなって。なんかとりとめのない話になったね。今度は椿君を笑顔にするメールを送るよ。

おやすみ。持田より。


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たとえばぼくがしんだら
2013/01/09

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