◆ハッピーハロウィン〜東京Vの場合

*会話文
*城西と持田と三雲


「広報部からの提案でハロウィンに仮装を行うそうだぞ」
「へえ。うちのフロントにしては茶目っ気ある企画じゃん。俺、シロさんにおすすめの格好あるんだ」
「ん?なんだ」
「ぬらりひょん」
「ああ!家にいると幸せが訪れるあいつだな!」
「それは座敷わらし。俺が言いたいのは妖怪総大将」
「なるほど。キャプテンなだけに仮装でも皆を引っ張れということだな」
「……多分、モチさんはそういう意味で言ってないと思います。それにしてもなんで妖怪詳しいんですか?」
「えー、三雲わかってねえなあ。妖怪かわいいじゃん。ファニーフェイスだし。そうそう、三雲は小豆洗いがいいんじゃね」
「なんなんスか、小豆洗いって……」
「小豆を磨ぐ妖怪」
「……」
「あ、あとね。秋森にはあかなめがいいかなって。秋森とあかなめってなんか語韻も似てるし」
「モチさん、それ秋森さんに言わない方がいいっスよ」
「ははっ。今日の持田はアイディア豊富だな。そういう持田は何の格好をするんだ?」
「俺?普段着だよ?だって下手な仮装するより普通の格好する方がみんなビビってんじゃん」
「……モチさんの言うことは割と的を得てると思いますけど、協調性を身につけた方がいい気がします」


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