どれだけ陰口を叩かれようと、直接邪魔だうざい消えろと言われようと、果てには殴られ蹴られようと、構わなかった。どうしてあなただけ、お父様はヒロトばっかり、お前がここに居なければ、不平等な愛に気づかなかったのに、お前あなた君なんか生まれて来なければ、俺たち私たちは幸せだったのに、お前なんか、*んでしまえばいいのに――構わなかった。構わなかった筈なのに。
「ヒロトなんか…」
どうしてだろう
「お前なんか、」
君の言葉には
「死ねばいいのに」
ちょっとだけ、胸が軋んだ