topmainextra 》3/11


柳とポケモンバトル



「もしもーし、柳先輩聞こえますか?」

『ああ、聞こえている。散歩は終わったのか?』

「はい!ハンもジンも…あれ?いない。お水飲みに行ったみたいです」

『そうか。飛川も水分補給は済ませたか?』

「今飲んでます。あ、今日はトゲキッス連れてきてるんですね…」

『ああ。最近あまり使う機会がなかったからな』

「麻痺撒き嫌ですねー。私のパーティ素早さ重視なのに。あ、そういえばこの前の練習試合どうでした?」

『俺たちに死角はない。当然全勝したさ』

「さっすが柳せんぱ…わー!私のウインディが…!」

『ふっ…余所見はしない方が賢明だぞ』

「なんの、そっちが麻痺撒きならこっちは混乱でいきます」

『…クロバットか。あまりいい思い出はないな』

「『うちの子強いんで』」

『とお前は言う』

「トゲキッス落ちましたよ」

『………』

「げっ!ガブとかガチじゃないですか…!」

『…クロバットのスピードを抜けないことは計算済みだ。そして飛川が“妖しい光”を選択する確率、79%』

「じゃああえてのアクロバットで」

『………』

「やった!急所!さっすがうちの子!」

『ならば次はこいつだ』

「今度はピカチュウとか…柳先輩相当クロバットが嫌いでしょう?」

『データに基づき、パーティを編成したまでだ』

「とりあえず混乱で!」

『ああ、そういえば仁王にゲームをするのかと聞かれたんだが』

「昨日私が話したからですね、たぶ、んー!外れた!死ぬかと思った…!」

『相変わらずの強運だな』

「いやでも混乱で動かれたからそうでもないかと…どっちがいいかなあ」

『クロスポイズンか。だがそれでは火力が』

「あ!」

『急所、だと…』

「わー!やった!やっぱりクロバットつよーい!」

『…飛川、クロバットの持ち物はピントレンズか?』

「最初のトゲキッスで使ってたじゃないですか。ひこうのジュエルですよ?」

『…理屈じゃない』

「だからゲームは面白いんです!」




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