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13.01.16---10:33
なんか仁王くん弟主(中一)で書き散らかしたの見つけた。


俺の姉貴は目立つ。女にして170近い身長にショートカットのアッシュグレイ。身内の贔屓目抜きにしても美人だと思う。

そして俺の兄貴も目立つ。眩しいほどの銀髪にエロいと評判の口元のホクロ。身内の贔屓目抜きにしてもイケメンだと思う。

そんな姉、兄を持つ俺が二人と同じ中学へ進学するとどうなるか。答えは簡単。先輩の野次馬がめっちゃ来る。


「へえ、あれが仁王の弟か」
「銀髪じゃないんだねー。かわいいー」
「やっぱ弟もテニス部入んの?」
「わかんね。仁王の奴、お姉さんのことも弟のことも話さねえからなあ」


俺のチキンハートは爆発寸前だ。ガラスどころかスナック菓子より脆いハートが数多の視線に耐えられるわけがない。小学校が同じだったクラスメイトを盾にし、縮こまって無理無理マジ無理を呪文のように繰り返す。兄貴を知っているのか、クラスメイトの女子からも熱い視線をいただいてしまって中学校初日から半泣き状態である。


「マジ兄貴んとこ行けよ…俺んとこ来なくていいよ…」
「どうせ最初だけだって。ガマンガマン」
「おま、いきなり先輩に囲まれる恐怖ったらねーんだかんな!マジこえーんだよ!俺まだ何もしてないのに!」
「ファイトー、おー」
「龍太てめえ他人事だと思いやがって!」
「だって他人事だし」


こうしている間も入れ替わり立ち替わり先輩たちがやってくるもんだから、最終的に龍太を引っ張ってベランダへ逃げた。中学校マジ怖い。