お兄さんの危ない真実 サスケが戻って来て、短く用件を済ませてイタチが部屋を出ていった直後。 「サスケ君とお兄さん、そっくりだね」 「ムカつくくらいな」 「……お兄さんのこと嫌いなの?」 「あ? お前に関係ねえだろ」 「ご、ごめん……」 「……別にそういうんじゃねえよ」 「……?」 「一応言っとくが、アイツは俺以上にヤバイ性癖だからな」 「え」 「俺がどん引きするレベルだ」 「ええ……」 「ここの隣がアイツの部屋で、その向かいは両親の部屋だが、一つ部屋が空いてる。そこにアイツの彼女、監禁されてるからな」 「……え、カン……え?」 「本当に彼女っつー扱いで良いのかは知らないが……」 「……(どん引き)」 「普段は首輪に鎖で繋がれてる。トイレも風呂も飯も自由にできない」 「……サスケ君、中見たんだ…」 「なんで自分家に入れない部屋があるんだって話だろうが」 「……それは確かに」 「……そのくせ、アイツは外で女とヤッてるみてーだし、それどころか俺に“ヤりたくなったらいつでも使って良いぞ”とか言いやがったからな」 「…………(ガン引き)」 「たまに3Pに誘ってくるし、別の女連れ込んで目の前でヤッたり、ああ、あと一回だけ俺の女だった奴寝取りやがった。別に良かったが」 「………………(鳥肌)」 「だからお前、あんまりアイツに近付くなよ。何されても知らねえぜ」 「うん、うん、分かった怖い」 「つーか何かされたら許さねえからな」 「(えっ私が怒られる感じ!?)」 「何考えてんだか分かんねえんだよアイツ……自分の女をなんだと思ってんだ……」 「……(サスケ君もそれなりだけどね)」 「……おい、今なんかムカつくこと考えてただろ」 「え、い、いや、そんなこと……」 「言っとくが俺は浮気はしねえ主義だし、複数人プレイは嫌いだし、他人の女に手を出したりはしないからな」 「(あ、『監禁しない』は言わないんだ……忘れてるだけだと思いたい)浮気しないって本当?」 「ああ? っぜぇな聞き返すな」 「ご、ごめんなさい……(ちょっと聞き返したらこの仕打ち……)」 「大体、浮気なんてのはモテねー男がするもんなんだよ」 「え? モテないと浮気できないんじゃ……」 「浮気するぐらいなら今居る女を切る。それができねぇでふらふらしてんのは、どっちも持って保険にしときてーだけなんだよ」 「そ、そうなの?」 「本当にモテる奴は保険の必要なんかねえからな。浮気なんてのはダセェ奴がすることだ」 「どっちにも本気になっちゃったのかもしれないよ」 「はァ? それこそねーだろ、男ならきっぱり一本に絞れ」 「(案外男らしい考えなんだ……)」 「だから兄貴はムカつくんだ……」 ファンが1人減ったかもしれない。 (日記再録 投稿日 20110418) [←] [→] [感想を届ける!] |