『A面から届く声。』
「誕生日おめでとう。」
アンタが生まれて22年。
―――――アンタが居なくなって2年。
きっと悲しい顔をすることも、
首が痛くなるようなこともしてないんだろ?
「なんだなんだ、もう皆居るのか!?」
「バレッドおそーーーーい!!」
「仕方ないだろ!お前みたいなお子さまと違って仕事してんだ。」
「バレッド!今日はケンカなんかしでかさないでよ。」
「そうそう。」
「……わかってるよ!」
「おっ。ヴィンセントお前もその花か!?」
「あぁ。」
「かぁ〜!また今年もみんな一緒か。」
「仕方ないでっしゃろ?皆さん考えてる人も思ってることも一緒なんやさかい。」
「……あ〜ぁ。シエラ号に乗せてやりたかったなぁ」
「きっとエアリスならすっごい嬉しそうに笑ってたよね。オイラ、エアリスの笑顔大好きだったな。」
待ち合わせをしてる訳でもないのに
毎年この日には、あの時の仲間がココに集まる。
アンタに声を届けるため。
ココが一番アンタに声が届く気がするんだ。
「ほら、みんな乾杯しよ?クラウドももっとこっち来て。」
「あぁ。」
俺はちゃんと笑えてないかもしれないけど、
それでも俺は届けたいんだ。
アンタ達に。
俺の声を。
『誕生日おめでとう。』
俺たちの声を。
―――いや、
本当は
ココが一番アンタの声が聞こえる気がするんだ。
本当は、今、俺が
アンタの声を聞きたい。
―――でも。アンタは、
俺を通りすぎて逝った。
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仲間たちの口調が掴めません。特にケット・シー無理です(´Д`)
2010 03 14