※注意書↓(必読)

この話は管理人 旬が実際見た“夢”を小説に描き起こしたものなので実際の設定と違う部分やなんだそりゃ的な所が多々あります。そういうのを受け付けない方は回れ右をおすすめします。これより先の閲覧は完全自己責任なので気分を害されても責任は負えません。
閲覧はそれでもOKな方のみでお願いします。


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今日、彼は星に還った。



エアリスはそう感じ胸が苦しくなったが絶望はしていなかった。それはエアリスがある決心をしたからだった。




古代種には二つの能力がある。

一つは星の声を聞くこと、その能力でザックスが星に還ったことを知ることが出来た。



もう一つは時間を越えること、しかしこれは反則業。自分の我儘一つで全ての未来や過去に影響を与えてしまう。



死ぬはずだった人が死ななかったり、死なないはずの人が死んでしまったり。




小さいことから大きいことまで色々な人の運命を変えてしまう業。










実の母が亡くなったときも神羅に怖い目に遭わされたときも決して使わないで我慢してきたが、この日エアリスはこの反則業を使うことを決意した。





“ザックスの居る世界で生きたい。その為だったら、世界も、運命だって変えてみせる。”


その思いに迷いはなかった。




エアリスが持っていたマテリアを握りしめると辺りは光に包まれ次の瞬間。






一つの世界から一人の少女が消え、主の居なくなった花畑だけが残こされていた。










エアリスは青白く光り輝く空間に居た。そこは雑音が飛び交っていて耳をすませば、それは色んな時間の色んな場所で交わされている“声”だと解った。





その中から最期の時より少し前のザックスの声を探すためエアリスは全神経を耳に集中させる。





「いらっしゃいませ〜」
「ザックス!集中」
「りょうかーい」
「叶いそうにない良い夢だ。」
「八番街はタークスの仕事だぞ、と」
「神羅に裁きを」
「88通もあるんだ」
「天使?」
「あれ、あんまり嬉しくない。」





「トモダチ、だろ?」


(居た!)




エアリスは扉を開きザックスの居る世界に降り立った。
そこは遥か高いところへと続くエレベーターや透明な大きいカプセル・大きい階段などが無造作に設置されているような不思議な場所だった。




「確かにこの時間にザックス、来るはずなのに。」




(ザックス。必ず助けて一緒に帰るんだから。)




エアリスが決意を新たに深呼吸をしたとき誰かが階段を降りてくる音が聞こえた。



「エアリス!?なんで!!?」

「ザックス!迎えに来たの!早く逃げて!!」

「いや、あと5分後にでっかいエネルギー弾がエレベーターからここに来る!エアリスはコイツと一緒に逃げてくれ」

「嫌よ!私はザックスを助けるためにココに来たの!」

「だいじょーぶ。俺は死なないからさ、ちょっと待っててよ。」

「嫌!ダメ!!ザックスはエネルギー弾に打たれて死んじゃうの!!」

「コイツ頼むよ。」

そう言ってザックスはエアリスとクラウドを無理矢理透明なカプセルに押し込めた。



「ザックス!!ダメ!!これじゃ何も変わらない!!開けて!」



エアリスは力一杯カプセルを叩くがザックスは一人エレベーターに向かって歩き出しエネルギー弾を迎える準備をし始めた。



「ザックス!ザックス!!見たくない!私そんなの見たくない!ザックスが死んじゃうところなんて見たくないの!!」


その時、重く低い音と共にエレベーターを壊しながら巨大なエネルギー弾が姿を現した。


「来い!!俺が守ってやる!!」

ザックスがエネルギー弾を受け止める。




「ぐっ…く!うっうっっ!!ぅわああああああ!!!」
「ザックスー!!」




辺りが光に包まれエアリスはあまりの眩しさに目を閉じてしまい次に目を開けたときには目の前でザックスが倒れていた。

「嫌ぁ!!ザックス!!起きて!!返事をして!?」

「ザックス!!ねぇザックス!?」

半狂乱になっているエアリスをクラウドが後ろから掴んだ。

「危ない!!近づいちゃいけない!!」

「ヤメテ!離して触らないでよ!!」

「落ち着けエアリス!」

「ザックス!!うっうっうぅ。置いてかないで。一人にしないで!!」
「やめろ!危ない!!」
「ぃやああああああああああぁぁ!!」



その叫びと共にエアリスはクラウドの手の中からすり抜けるように消え、2度目の時間を越えていった。










































「ザックス!」


「エアリス!?なんで!!?」

「全部知ってるわ。ザックス。私と一緒に来て。」

「えっ?全部!?よく分からないけどもうすぐココに…」

「エネルギー弾、来るんでしょ?」


「えっ?あ、うん。だから逃げてくれ!ここは俺が…」

「私はザックスの居ない世界でなんて生きてけないわ。」

エアリスはザックスの手を強く掴んだ。


「私、この手離さないから。ザックス私を守りたいなら一緒に逃げて!まだエネルギー弾が来るまで時間ある。」


「逃げるってどうやって!?」

「階段は使える。だから降りよう?」


「う〜〜〜ん。…分かった。」


その言葉を聞いてエアリスはザックスの手を引いて階段を駆け降り始めた。



「ちょちょちょっ!エアリスま、待って!!危なっ危ないから!」


「早く速く!後ろはもっと危ないわ。」


「でもこれじゃ走りずらっわっ!?」



ザックスはエアリスに力任せに階段を引っ張られてバランスをとるのでイッパイイッパイだったがエアリスはお構いなしに駆け降り続けた。



(早く!速く速く!!)
「きゃあっ!?」
「こっちの方が速く走れるだろ?」


ザックスはエアリスを抱き上げた。
エアリスは落ちないようしがみ付いたが自分の置かれてる状況が恥ずかしくてザックスの胸に顔を沈めてしまった。


「エアリスは軽いな〜。ちゃんと飯食べてるか!?」

「た、食べてるわよ!ザックスは力あるから…。」

「まぁな〜。身体が基本のソルジャーだからな!まぁ多分クビだけど。」


「何で?」


「だってこれって敵前逃亡じゃん?」


「そう、良かった。」


「何で!?」


「だってこれでずっと一緒に居られるもの。」


「あははは!前向きな意見だな!」


「いや?」


「誰が?俺が!?そんなバカな!大歓迎さ!!」



「そういえばエアリス」


「何?」

「やっぱりピンク似合うな!」


「あ、そうだった。せっかくの洋服なのに色々あってボロボロになっちゃった…。」

「そうかぁ?スゴイ綺麗だしカッコイイと思うぞ?」



「ありがとう、ザックス。」

ザックスはその言葉で嬉しそうに歯を見せて笑い、
エアリスはその笑顔に嬉しそうに微笑んだ。







「なんとか逃げ切れそうだな。」

「そうね。」

そう答えたもののエアリスは後ろが気がかりで安心なんて出来なかった。



エアリスはザックスに抱っこされたまま先程よりも強くザックスを抱きしめた。目の前の温もりを確かめるように、手放さないように。

その頭を応えるようにザックスは優しく撫でる。












地響きはまだ聞こえている気がした。























  『そんな夢を見た。』













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忘れる前にupしました。何日か前のmenmoに書いた私が見た夢です。もちろん夢なんでツッコミ所満載です(笑)そんな能力あるんだ古代種に始まり、クラウドいつ気がついたんだよって言うかエアリスと知り合いなの?的な展開に3コ目の世界ではクラウドが居ないし、一体3人が何処に居るのか不明だし不明って言えばエネルギー弾は誰が撃ったのよ!?なによりエアリス世界や運命変えるって言ってるわりにとった方法は“逃げる”って(汗)みたいな滅茶苦茶な内容ですが、そこはご愛嬌(笑)

2010 06 04





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