エアリスの手はキレイだ。





いつも いつも花たちの手入れをして泥だらけにはなるけど、
ほら、泥の合間から覗く手はやっぱりキレイだろ?






泥をキレイに落としたら、あの絹にも負けない白くキレイな手が出てくる。


エアリスの手はいつもキレイだ。






いや、違うぜ?
モンスターやら、仕事によっては人を斬ったりして俺の手は汚れてるから
エアリスに触れちゃダメなんだ。
みたいな感傷に浸ってるわけじゃない。



それに俺は仕事に誇りを持ってる。
俺の手を汚いと俺は思ったことは一度もない。







俺の手はきっと誰かの未来を守っていると信じてる。





じゃあ、なんでそんなにエアリスの手を見てるかって言うと、















本当にキレイなんだ。



まるで絵画みたいに!



触っちゃダメなんだ。
なーんて思うより







触れてみたい。


そう思うよ。








花たちが羨ましいよ・・・。














きっと、おばあちゃんになってもキレイなんだろうな。




あいかわらず、ここで花たちの手入れなんかして、
あいかわらず、俺はそれをこうして眺めてる。









な?俺の手は未来を守る手だろ?







「ふふっ、どうしたの?ザックス。」

「何が?」

「なんか、すっごく楽しそう。だよ?」





「まぁね。考え事してたんだ。」

「どんな?」








「んー…。エアリスは、どんなおばあちゃんになるのかな〜って。」





「クスクス、教えてあげようか?」

「ん?どうやって?」




「簡単。」




















「これからも一番近くで見ててね?」








そういって笑うエアリスは俺にも負けないぐらい楽しそうで






「ハハッ!おう。まっかせろ!!」


俺は自慢の手で力強く胸を叩いて見せた。




「よろしくね?」


















――エアリスは綺麗だ。






きっと、おばあちゃんになったって



手はキレイなまま
優しくて、あたたかくって、
ちょっと、おちゃめなエアリスのまま。




その仕草や、言葉巧みに俺を夢中にさせる



「ザックス?」



俺はキミに触れずにはいられない。









うちのザッくんエアリスにベタ惚れw

2013 04 03









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