I
f...重い×思い=想い
おかしぃ、だ、ろ…っ…。
俺はどう、思ってた…。
人生終わるなら戦いの中だと思ってたのは、随分と前で。
そりゃもうとっくの昔話だ。
…エアリス。
最初はさ、思ってたんだ…
願ってたんだ。
一人は寂しいなって。
エアリスと居たい。
エアリスの側が一番好きだ。
なのに…
(こんなに遠い…っ)
約束のためじゃない。
会いたいから、
近くにいたいから、
近くにいてほしいから、
こんな、だるい身体だって動かして
這いつくばってでも…
会いに行く!
絶対だ。
だって、おかしいだろ…。
こんなに近くにいたいって思ってんのに
目ぇ覚ましたら、瞼の裏側にいたエアリスはどこにもいなくて…
手を伸ばしても
辺りを見回しても
耳を澄ましても
エアリスが、居ない…。
なぁ、俺、おかしいんだ。
まだエアリスと空、見てないのに
空見るたび、エアリスを思い出す。
エアリスの笑顔ばっかり思い浮かんで、一人で「ほらキレイだろ?」なんて話しかけて──。
話したいこと
言いたいこと
伝えたいこと
知ってほしいこと
たっくさんあんのにさ、
まだ、どれも伝えてない。
な?可笑し、…だろ?
なーんか、今さら過ぎてさ
“ばっかみたい”だよなぁ?
次会うときは、そんなまぬけな俺を笑ってやってよ。
お互い笑顔でヨロシクな。
…なぁ、俺楽しみにしてるんだ。
ピンクの服、忘れるなよな?
吹き付ける風に抗うように
ただひたすらに、
ただ真っ直ぐに、
目的地へと≪オモイ≫足取りで歩き続けた。