『青い夢。淡い夢。』




夢を見た。
2人で青空の下、あの花売りワゴンで花を売る。


すぐに完売。だから2人でそのままデートする夢。










嗚呼…。






早く帰りたい。



今すぐ帰って現実にしたいな。



エアリスと2人で花を売る。



君と約束した青空の下で会いたい。




「早くワゴン直さないとな。ん?何のワゴンかって?へっへ〜。俺の大切な娘のために俺が作った俺たちの夢の第一歩のワゴンさ。」


ザックスは隣に居る返事をくれない親友に楽しそうに話かけた。


「花売りワゴンなんだけどさ壊れちゃったらしいんだよ。でエアリスは俺に直してもらいたくってそのままにしてあるから早く直してって言ってくれてるんだ。」







「俺じゃなきゃダメなんだって。」


ザックスは今、自分が置かれている状況からは想像できないぐらいに幸せそうに話していた。


「クラウド。絶対にミッドガルに帰ろうな!夢を現実にするために俺もお前も必ず。」








俺だけを待ってくれてる彼女が居る。






彼女だけに会いたい男が居る。



夢と誇りを手にして今、会いに行くよ。





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こんな一幕もあの過酷な逃走劇の最中にあったんじゃないかな〜なんて思ったりするわけです。

2010 03 31


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