ソルジャー・クラス1stになるには幾つかの方法がある。
実績をあげたり、誰か1stからの推薦だったり
昇格試験だなんて気のきいたものまで用意されている。
『まだまだ』
「はぁ…」
アイツが消息を絶ってから数ヶ月
唯一の救いはアイツのケータイにまだメールを送れることぐらいだな
ニブルヘイムで一体何があったんだ?
俺は噂ぐらいでしか知らないが何かあったことは確かなんだ…
でも、ニブルヘイムに関してはトップシークレットらしくどこの回線のネットワークを調べても目ぼしい情報は一つもない。
そう。
ただの一つもな…
「逆に怪しいっつーの」
早くクラス1stになって色々な沢山の情報が必要だ。
そして、その情報が本当に正しいかどうかを知るための経験。
「まだまだ、だ」
まだまだ俺は知らなきゃいけないこと。
やらなきゃいけない事が山積みにある。
それらをクリアしない限りは
知りたいことに辿り着けない!
「はぁ…大変だな」
「まぁそう落ち込むなって!」
「ん?」
「次があるって!元気出せよカンセル」
俺の右手にある書類の文字
“ソルジャー・クラス1st 昇格試験
────不合格。”
「…うるせぇ」
「ハハハハ。拗ねるな 拗ねるな!」
俺は書類をぐしゃぐしゃに丸めて窓から投げ棄ててやった。
くそっ!俺は早く知りたいんだっ!
俺の為にもアイツの為にも
──アイツの無事を信じるあの子の為に!
「もう少し待ってろよな」
必ずだ!
必ず俺は真実を掴んでやる!!
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カンセルの苦労話。きっと5年間彼は苦労と悩みは尽きなかったと思います。次辺りそろそろエアリスと接触してほしいですけど、どうだろう?
2010 11 21