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「ぢがどまらないよ、倉持」
「鼻の上んとこちゃんと摘まんでっか?」
「づまんでるづまんでる」
「にしても見事な顔面キャッチだったな」
「でじょ」
「でしょ、じゃねーだろ」
「運動音痴なりに頑張っだ結果がごれだよ」
「まあでも骨折しなくてよかったな。まあまあな速度のバスケットボールを顔面当てられたら折れてもおかしくねーからよ」
「ヴん」
「てか女子の球技大会ってなんかボールの醜い奪い合いみたいに毎回見えんだけど」
「まぢがっでないね」
「ボールに群がりすぎな。見ててつまんねー。あと部活やってるヤツとの差がありすぎ」
「女子はぞんなもんなんでずー。倉持はザッガーうまいね、なんが腹立っだ」
「だろ? 大体のスポーツはできんだよ」
「不公平だ……」
「そーいうもんだ、認めちまえ」
「御幸君はザッガーど下手だね」
「ヒャハ、あいつ野球以外からきしダメだからな。幻滅したか?」
「いや、むじろギャップ萌え。いいポジジョンいるのに全ぐボールを蹴れでない御幸君がわいい」
「でた! ギャップとかいうやつ。どーせあれだろ、ただしイケメンに限るってヤツだろ」
「当だり前じゃん!」
「認めやがった……」
「おーい、苗字、大丈夫か?」
「あ! 御幸君!」
「噂をすればなんとやら、ってな」
「まだ鼻血止まんねーの?」
「ヴん、どまんない」
「コイツのせいで、多くのティッシュペーパーが犠牲になった残骸がこちらです」
「ぐらもぢぐん黙ってぐれまぜん?! なんがはずがじいがらやめでぐれまぜん?!」
「うっわ、血だらけ」
「うあああみられだぁぁぁ」
「うっせ!」
「せめて透明じゃないビニールとかにその血だらけのティッシュ入れろよな……てか、お前押さえてるとこちょっとちげくね? ここだろ」
「ぎゃああ! 御幸ぐんが近い! チューできる距離だよぐらもぢぃ! 奪っちゃうべぎ? 鼻血ででるげど奪っぢゃうべぎ?! やばい、興奮じで鼻血止まらないよ!」
「…………倉持、変わってくれねーか? 身の危険を感じる」
「テメェがはじめたことだろ。ぜってー嫌だ」
「は?! 倉持どがごぢらがら願い下げなんだげど! 近ぐでもごれっぽっぢもどぎめがないじ、好ぎじゃないよ!! だがら、うん、そうだね、逆に安全だよ!!」
「お前、ほんっっとムカつくわ」
「倉持、ドンマイ」