41 半分こ
はい、あげる。おいてめえふざけんな。え? これどこが半分なんだよ! わたしの中の半分はこれくらいデス。どうみたって四分の一あるかないかぐらいだろうが! うっそ、そういう風に見えんの? それは幻想ですよ、倉持くん。幻想な訳ねーだろ。ったく相変わらず食い意地張ってんなあ。太るぞ。最近0.3キロ減ったもんね。たったの300グラムかよ。ちょっと、単位グラムにすんのやめてよ。しょぼく聞こえる! 実際しょぼい上に、飯食ったり排泄すりゃそんくらい変動するだろ。人が食べてる時になんて話を。事実だろ。いいの! それにこれだって譲歩した方だからね! お前、金出したの誰だと思ってんだよ。倉持のお母さん。それは稼いだ人だろうが! 間違っちゃいねーけどよ! でしょ。ふっふっふっ、て、え、あ、わああああ!! 肉まんがあああ。わたしの肉まんがあああ抉れたああ。マジざまあ。倉持のでっかい歯型がついた、あらやだばっちい。ばっちくはねえよ。地面に落っこちたくらいばっちい。じゃあお前もばっちいな。なんで。だってチューしたろ、俺と。同じじゃねーか。な、なにおう! おーおー顔真っ赤だぞ。う、うるさいっ!
ぼくのわたしの日常