「カカシぃ!!勝負だぁ!!」
「……また?やだよ」
ちらりとガイの隣をみても、なまえはいなかった。
なまえがいないのに勝負しても意味ない。
「カカシは本当になまえが好きだな!」
「……そんなこと、ないけど」
こいつ、なんでそんなどうでもいいところだけ鋭いわけ?
「なまえにカカシがお前のことを好きだと言ってたって」
「言ったら二度と口聞かないから」
「なら、勝負!!」
「あー、はいはい、分かったから」
今日は体術で勝負らしい。本気でやらないと危ない。
攻撃を受け流して隙を伺っていると、遠くでなまえがこちらを見ているのに気付いた
「隙ありイイイイ!」
「……っぶな、!」
やばいな、そろそろオレ末期かも。
「ガイ、たんま」
「ん……?」
オレの視線の先に気付いたらしく、変に気を聞かせてオレは顔洗ってくるからからな!!とか言ってるガイに内心感謝しながら、なんでもない顔をしてなまえに近付いていった。
「遠くから見てるだけなの?」
「う、ん」
「昔ほど、仲良くないんだな」
「そんなこと」
「……人の顔見て話せって言われたことない?」
「ご、ごめん」
怖がらせてる。べつにそんなつもりないのに。
「なまえー!」
「ガイ!」
なんで、ガイにはそんなキラキラした笑顔見せんの。
「最近会わないから心配したぞ!」
「ごめんごめん!元気そうでよかったあ」
なんか、面白くない。
「ガイ、勝負続きやるよ」
なんか、オレ、らしくないかも。