友達くらい選べばいいのに。
そう思ったけどそんなこという義理ないし
楽しそうに話してるところにわざわざ入っていって何か引っかき回す気にもならない。
「気になるなら、仲間に入れてもらえばいいんじゃないか?」
「……別に、そんなんじゃないよ父さん」
「ガイって子の友達の女の子、可愛いね」
「…………父さん」
「ち、違う!変な意味で言ったんじゃなくてね!」
「わかってるから、もういこうよ」
楽しそうな声に背中を向けて、父さんと歩き出した。
べつに、仲間になりたいとか思ってるわけじゃない。
馬鹿だなって、おもってるだけ。