18になって、女を覚えた。……相手がなまえじゃないのが悔しいけれど、別に体を重ねる事に特別を感じる事がないのでなんてことはないのかもしれない。

出すもの出せれば別にそれでいいし、女なんていてもいなくても一緒だ。

「カカシ、今夜も寄ってかない?」

「……すいません、興味ないんで」

めんどくさい。
なまえ以外の女って、みんなめんどくさい。一回抱いたくらいで次があるとか思って、ほんとバカじゃないの。

任務で浴びた血をシャワーで流して着替えてから、なまえに会いにいくのが自分のルールになった。
偶然を装って近付く事に罪悪感がないこともないけど、少しくらいは許して欲しいね。


「なまえ」

「はたけくん、これから任務?」

「そんなところ。なまえは?」

「私は非番だよ。これから紅とデート」

「相変わらず楽しそうでなにより」

「はたけくんも、相変わらずお仕事頑張ってるみたいでなにより」

やっぱり、なまえは他の女とは違う。
何気ない会話の中でも、胸が跳ねるよ。



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